大将軍1 (禁軍の長。非常置。東漢の
竇憲以降は三公の上位とされた)
漢代を通じて概ねは外戚が就き、執政を行なった。魏晋以降は有力将軍への加号的に濫用された。
|軍師1/五品
|長史1六品 (1000石/諸曹を統轄)
|司馬2/六品 (1000石/兵を司る)
|従事中郎4/六品 (600石/謀議に参与する)
|主簿1/七品 (庶務を掌る)
|参軍6/七品
|記室/七品 (上奏など文書を掌る)
|西曹掾1/七品 (比400石/府吏採用を担当)
|東曹掾1/七品 (比400石/郡守県令の人事を担当)
|営軍都督・刺姦都督・帳下都督 /七品 (各1員)
└舎人14/九品 (府内の雑事を掌る)
驃騎将軍1/二品 (都督。常設将軍の最高位。格式は三公に亜ぐ。騎兵師団長として発した)
車騎将軍1/二品 (都督。常設将軍の最高位。格式は驃騎将軍に亜ぐ。車騎兵団長として発した)
平時に任じられる場合は天子や太后の執政を輔け、名誉官として宦官が就く場合もあった。
衛将軍1/二品 (北軍(京師禁軍)の総司令官として発し、格式は車騎将軍に亜ぐ)
上級将軍が名誉職化した六朝では最も実権があった。
“衛軍”と略されることが多く、下部組織として左右両衛があり、それぞれ左衛将軍・右衛将軍が指揮した。
中軍大将軍1/二品 (非常置)
上軍大将軍1/二品 (非常置)
鎮軍大将軍1/二品 (非常置。魏では皇帝親征の際に幕僚総管として扈従した)
撫軍大将軍1/二品 (魏では皇帝親征の際に後方支援の事を総管した)
輔国大将軍1/二品 (非常置)
南中大将軍1/二品 (非常置。魏末に呉将の来降者のために新設)
┌軍師1/五品
|長史1/六品 (1000石)
|司馬1/六品 (1000石。席次は長史に亜いだが、軍兵を統べたために戦時には長史より重職)
|従事中郎2/六品 (600石。謀議に参与して諸参軍を統轄)
|参軍2/七品 (将軍が持節のときは6名。参軍事とも)
府属の幕僚職の総称。西晋末頃から分業化が進み、各部局に分れて事務を分担した。最上席の“諮議参軍”の格式は長史・司馬に亜ぐ。
文書を担当する記室参軍 (記室)には文藻に優れた者が任じられ、参軍の中でも重視された。
|門下督・営軍督・刺姦督・帳下督・記室督 /七品 (各1員)
|主簿1/八品
└東曹掾・西曹掾
※諸将軍の属官の構成はほぼ同じ。
城門校尉1/四品 (比2000石。洛陽の城門12門を司る) − 司馬1/七品 (1000石) − 候12/七品 (600石)
屯騎校尉1/四品 (比2000石。宿衛の騎兵を指揮) − 司馬1/七品 (1000石)・主簿1/九品
歩兵校尉1/四品 (比2000石。上林苑の屯兵を指揮) − 司馬1/七品 (1000石)・主簿1/九品
越騎校尉1/四品 (比2000石。越騎を指揮) − 司馬1/七品 (1000石)・主簿1/九品
長水校尉1/四品 (比2000石 長水・宣曲の胡騎を指揮) − 司馬1/七品 (1000石)・主簿1/九品
射声校尉1/四品 (比2000石。宿衛の弓兵を指揮) − 司馬1/七品 (1000石)・主簿1/九品
※屯騎〜射声は北軍五営として衛将軍・大将軍に直属。兵員は『漢官』では各700とある。
執金吾 (中尉)1/三品 (中2000石、準九卿。都城内の治安を司る
➤) − 丞1/七品 (1000石)
武庫令1/七品 (600石。武器を管理) − 丞1/九品 (300石)